最新ニュース: ナトリウム硫黄電池の革新的な進歩
2024/10/12 17:02
最新ニュース: ナトリウム硫黄電池の革新的な進歩
大阪首都大学の研究者らは、次世代エネルギー貯蔵システム用のリチウムイオン電池の有望な代替品である全固体ナトリウム電池の開発において大きな進歩を遂げた。作田篤准教授と林明俊教授が率いるこのチームは、固体硫化物電解質や電極活物質の製造に不可欠なナトリウム含有硫化物の大量合成を可能にするプロセスを開発した。
この新しい方法では、材料とフラックスの両方に多硫化ナトリウムを使用することで、実用化に必要な条件の約10倍に相当する世界最高のナトリウムイオン伝導率を有する硫化物固体電解質が得られると報告されています。この進歩により、大量生産を妨げていたこれまでの加工上の課題が解決され、より効率的で安全、そしてコスト効率の高いエネルギー貯蔵ソリューションへの道が開かれます。
「Energy Storage Materials」および「Inorganic Chemistry」に掲載されたこの研究は、これらの電池がリチウムイオン電池よりも持続可能でリサイクル可能である可能性を強調しています。新しい硫化物固体電解質は、高い導電性を示すだけでなく、全固体ナトリウム電池の実用化に不可欠な高い成形性も兼ね備えています。
この発見は、より環境に優しいエネルギーソリューションの探求における一歩前進であり、リチウムに代わる、より豊富でコスト効率の高い代替エネルギーを提供します。この革新的なプロセスは、全固体ナトリウム電池用材料の将来の開発における主流の方法となることが期待されており、エネルギー貯蔵技術の分野における重要なマイルストーンとなる。
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